ワールドマスターズゲームス③

【台湾遠征記】初めての挑戦、そして金メダル──ランラン&やっちゃんの物語
【5月21日:50歳以上女子シングルス決勝】
千奈さん vs シャオイン選手。
惜しくも千奈さんは敗れてしまいましたが、最後まで諦めない素晴らしいプレーでした。ナイスファイト!
午後からはNB14:30に、40歳以上女子シングルスがスタート。
チームカザマからは、ランラン選手とやっちゃん選手がエントリーしています。
【エントリーの裏側で起きていたこと…】
実はこの大会、申込締切が2月中旬。私たちはなんと、全員が締切日にギリギリでエントリーしました。
もともとの予定では、ワールドマスターズゲームスの中で開催されるITF公認MT700大会とは別に、レクリエーションイベントとしてのテニス大会があるとの話だったので、ランランとやっちゃんはそちらに参加予定でした。
締切日当日、私は徳島に遠征中。
エントリーするかどうか、正直迷っていました。
そのとき、会場にいた千奈さんが「行こうよ!」と背中を押してくれました。
その一言で気持ちが固まり、すぐに今回ダブルスを組むことになった貴子コーチに連絡をとって、エントリーを決断。
ただ、他のチームカザマのメンバーには声をかけていたものの、私自身が迷っていたこともあり、締切日を迎えてもみんな半ば諦めムードだったのです。
「もう時間もないけど…行きたいって言ってた、やっちゃんに連絡してみよう」
そんな思いで連絡したところ、やっちゃんもランランも「行きたい!」と即答。
そこからはバタバタの怒涛のエントリー。
ところが、公式サイトがとにかくわかりにくく、レクリエーションイベントの申込方法が見つからない!
締切の時間が刻一刻と迫る中、私は2人に提案しました。
「もう、40歳以上のITFイベントに申し込みしよう。私たちは50歳カテゴリーだから出ないし、ちょうど枠が空いてる。時間もないし、それで行こう!」
2人は、3セットマッチの試合も、国際大会も、JOPの国内大会すら初めて。
「そのうちデビューしたいね」と話していたのが、まさかの“台湾デビュー”に。
やっちゃんに至っては、飛行機も海外も人生初。
ここから、本当の意味での「冒険」が始まりました。
サポートの日々、そして試合当日へ
台湾に到着してから数日、まず始まったのは50歳の試合。
その間、2人は私たちの試合を観戦したり、ドリンクの補充をしてくれたりと、毎日献身的にサポートしてくれました。
試合前夜には、緊張しながら英単語を確認したり、テニスノートを読み返したり。
本当に真剣に、まっすぐに、試合に向き合っていました。
【5月21日:40歳以上女子 初日】
いよいよ試合当日。
40歳以上のシングルスは5名エントリーによる総当たり戦。
この日は2人とも初戦で敗れてしまいましたが、3セットマッチを最後まで走り抜いたこと。
マナーもジャッジもきちんとできていたこと。
何より一生懸命にコートを駆け回っていた姿に、心から拍手を送りたいです。
【5月22日:2日目の死闘】
この日、やっちゃんの相手は前日にランランが対戦したKaren選手。
試合は朝9時スタート、気温30度・湿度60%という厳しいコンディション。
ファーストセットはなんとタイブレークに。ここまでで既に1時間半。
その後、セカンドセットを奪い返し、ファイナルセットへ。
試合の途中、Karen選手が足を攣り始めた中、やっちゃんが攻めて5−1までリード。
しかしそこから相手が驚異の粘りを見せ、再びタイブレークに突入。
4時間20分の激闘の末、惜しくも敗退。
でも本当に、魂のこもった試合でした。
試合後、やっちゃんはプレイヤーズラウンジで手足が痺れ、過呼吸状態に。
すぐにドクターを呼びましたが、幸い回復。
台湾の暑さは本当に厳しい。
私も3時間のシングルス後に手足の痺れとめまいを経験したくらいです。
それを上回る4時間超えの試合、本当によく頑張った!
夜はコンビニで食事を買って、部屋で静かに回復タイム。
さすがに出歩く余裕はありませんでした。
【5月23日:シングルス3日目】
この日はやっちゃんが第1シードの選手と対戦。
結果は0−6、0−6で敗退。
相手は世界ランキング600位台(シングルス)、ダブルスは300位台という強豪選手。
でもこの経験が、きっと今後の財産になります。
ランランのシングルスもほぼ同時刻に開始。
結果は0−6、1−6で敗退。
相手はジュニア上がりの復帰選手。
それでもランランは諦めず、走って粘って1ゲームをもぎ取りました!
その1ゲームの価値は、数字以上のものがあります。
会場の雰囲気はとても温かく、選手たちもギャラリーも、優しさにあふれていました。
試合後はお土産を交換したり、SNSでつながったり…
テニスって、本当に素敵な「国際共通語」ですね。
ダブルスのチャンス到来!
この日、本来出場予定だったダブルスの相手ペアが体調不良で棄権。
しかし、40歳以上女子は3ペアのエントリーだったため、この時点で銀メダル以上が確定。
翌日の試合に勝てば、金メダル!
対戦相手は、あの4時間激闘を繰り広げたKaren選手。
すでに相手のプレーは見えている。あとは作戦次第!
【5月24日:ダブルス決勝&帰国の日】
試合は朝9時スタート。今にも雨が降りそうな天気。
3−1の時点で雨が降り出し、インドアに移動。
そこから再開し、1セット目を奪取!
そして、セカンドセットも取り、優勝!!
なんと…初遠征で金メダル獲得です!
極度の緊張の中、最高の結果を手にした2人。
本当に素晴らしい。歴史に名前が残る快挙です。
表彰式の後、急いでホテルで荷物を受け取り、タクシーで桃園空港へ。
スケジュールはタイトでしたが、なんとか無事に帰国。
中部国際空港に到着し、電車に乗るところでランラン&やっちゃんとお別れ。
7泊8日を共に過ごした仲間との別れは、ちょっぴり寂しいものですね。

【そして次の挑戦へ】
これで今回の台湾遠征は終了です。
次回は2026年2月、アブダビで開催されるOpen Masters Gamesへの参加を考えています。
参加費は高いけれど、それ以上の体験と感動がある。
今回のワールドマスターズゲームスも、今まで見た事がない豪華さと沢山の出会いがありました。
あの舞台を知ってしまったら、次も…って思ってしまいますよね。
また動画が完成したらアップしますので、どうぞお楽しみに!

























